東方三博士は世界の三大陸、人間の三世代の代表者ともされていた。この礼拝堂では「若い王の行列」「モール人の王の行列」「老いたる王の行列」とされている。また1439年に公会議のためにフィレンツェを訪れたビザンティン皇帝パレオロゴス8世を初めとする東方教会の人々の情景を止める意図もあったとされる。
メディチ家礼拝堂壁画装飾
内陣左右壁（礼拝する天使たち）
内陣入口の左右（羊飼いの宵越し）
入口のある壁（モール人の王の行列）
礼拝堂左壁（老いたる王の行列）
1450年代

若い王は実際より年長とし理想化されているロレンツォ（10歳位、豪華王）、すぐ後を赤い帽子をかぶった父ピエロ、祖父コジモが続いている。そのあとに続く人たちの中に、かぶっている赤い帽子に OPVS BENOTII（ベノッツォ作）と記されている人がいて画家の自画像だとされている。

ベノッツォ･ゴッツォリ　Benozzo Gozzoli
若い王の行列　礼拝堂右壁
1459〜61年　フレスコ
フィレンツェ　パラッツォ･メディチ=リッカルディ
世界美術大全集11　イタリア・ルネサンス1
イタリア・ルネサンスの巨匠たち12　ベノッツォ･ゴッツォリ